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2010.02.09

移動によるタイムラグで温度条件が変動。実験データの信頼性が上がらない・・・。 公的研究機関 M研究所 特殊ステージ搭載 顕微鏡システム

お困りごと

実験のたびに冷凍室と居室を往復。これでは温度とサンプルの変化の関連性が・・・

画像M研究所のTさんは液体燃料の研究をしています。液体燃料の製造においては、燃料が使用される場所の気温や湿度などの環境に合わせ、成分の配合を微妙に変える必要があります。
例えば軽油の場合、厳寒期の気温が氷点下40℃にもなる北海道のような地域と、冬でも最低気温が10℃を下回らない沖縄のような温暖地域とでは、軽油に混ぜるパラフィンの量を変える必要があります。パラフィンの含有量が多い軽油を寒い地域で使用すると、燃料の流れが悪くなり、自動車のエンジンがかかりづらいといったトラブルの原因になる場合があるのです。

このような温度による液体燃料の変化を研究するのがTさんの仕事です。最近は特に低温での変化が研究テーマとなることが多く、液体燃料を冷凍室で冷やしては研究室へ持って行き、顕微鏡で観察しています。
しかし、冷凍室から研究室へ移動する間に、サンプルの温度はわずかですが確実に変化してしまいます。また研究室の室温の影響も受け続けるため、時間が経てば経つほど正確な実験ができているとは言えません。「今の実験方法だと、温度とサンプルの変化を正しく関連付けることはできないな・・・。」と、Tさんは感じていました。

また、作業環境も良くありません。数多くのサンプルを次々と観察しなければならないときは、顕微鏡を冷凍室に持ち込んで観察することもあります。震えながらの作業は効率が悪く、実験中のメモも手が凍えて容易ではありません・・・。

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