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2009.08.07

偏光顕微鏡を基本から学ぶ 【第3回】偏光顕微鏡

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1.偏光顕微鏡の特徴

偏光顕微鏡 polarizing microscopeは偏光を使って標本の光学的性質を調べるための特殊な顕微鏡である。もともと岩石や鉱物の研究に広く用いられたため、鉱物顕微鏡等と呼ばれることもあるが、近年生物や医学、高分子化学、液晶、磁気メモリ、新素材等幅広い分野で使われるようになった。偏光顕微鏡には透過型と落射型がある。透過偏光顕微鏡の基本構成を示したのが図3-1である。

図3-1 透過偏光顕微鏡の外観と構成(BX41-P)

図3-1 透過偏光顕微鏡の外観と構成(BX41-P)

この図からわかるように偏光顕微鏡では、ポラライザを含む偏光用コンデンサ polarizing condenser、標本の方向決めが可能な回転ステージ rotating stage、偏光用対物レンズ無ひずみ対物レンズ strain free objective)、対物レンズの光軸調整が可能な心出しレボルバ centerable revolving nosepiece、アナライザ、対物レンズの瞳を観察するためのベルトランレンズ Bertrand lens、検板 test plate(=位相板)やコンペンセータ、およびクロス接眼レンズ eyepiece with crosshair等が通常顕微鏡に対する新たな構成ユニットとして加わる。
金属や不透明な結晶の観察には図3-2のような落射偏光顕微鏡が使用される。

図3-2 落射偏光顕微鏡の外観と構成(BX41-P+BX-RLA2)

図3-2 落射偏光顕微鏡の外観と構成(BX41-P+BX-RLA2)