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2011.06.29

「OLYMPUS Stream」開発者 ジャン・ルイ・ラバーニュ氏 インタビュー 【前編】“ものづくり現場に劇的な変化をもたらす”ソリューション、システム工業顕微鏡の中核、「OLYMPUS Stream」の魅力に迫る!

ジャン・ルイ・ラバーニュ氏

ジャン・ルイ・ラバーニュ氏

オリンパスの新しい「システム工業顕微鏡」は、正立/倒立金属顕微鏡の「BX/GXシリーズ」、デジタルカメラの「DPシリーズ」、そして画像解析ソフトウェアの「OLYMPUS Stream」の3つで構成されています。その中でも「OLYMPUS Stream」は、世界中のお客様の声を反映し、「操作性」「機能性」「拡張性」を徹底的に追求した、究極の画像解析ソフトウェアです。

そこで今回は、ドイツのオリンパス・ソフト・イメージング・ソリューションズ(OSIS)に勤務するフランス人のプロダクトマネージャーで、「OLYMPUS Stream」の開発者、Dr.Jean-Louis Lavergne(以下、ジャン・ルイ)にインタビューを敢行しました。

「入社前はオリンパス製品を使うユーザーでした」
使い手+売り手+作り手、3つの視点を活かしてソフトウェアを開発

ジャン・ルイと日本人スタッフとのやり取りは、2005年頃、商品企画やマーケティングを通じて始まりました。ジャン・ルイが勤務するドイツのOSISでは、主にソフトウェアの開発・製造を行うほか、顕微鏡用のデジタルカメラなども製造しています。

OSISに入社する前、ジャン・ルイは別のメーカーに勤務し、自社製品の検査を担当していました。その際、さまざまな種類の顕微鏡やソフトウェアを使い、オリンパス製品もその一つでした。彼が当時使っていたオリンパス製のソフトウェアは、今回発表した「OLYMPUS Stream」の前版である「analySIS FIVE」でした。

では、ジャン・ルイはなぜオリンパスで働くようになったのでしょう。
「ユーザーとして、オリンパスの顕微鏡にとても満足していました。ユニット方式のため、必要なユニットだけを取り入れるといったことができます。自分好みの顕微鏡に仕立てられる点が気に入り、オリンパスで働きたいと思うようになりました。もちろん、オリンパスというメーカーがヨーロッパでも人気で、ブランドイメージが高い点も選んだ理由でした」

OSIS入社後しばらくの間、ジャン・ルイはフランスでソフトウェアの販売支援を担当していました。ユーザーとしての経験を活かしトップセールスマンとして、ジャン・ルイはヨーロッパでよく知られた存在でした。

その後ジャン・ルイは、2008年にOSISの開発責任者としてドイツ本社で働くようになりました。OSISには生物用顕微鏡を扱う部署もありますが、配属先は産業用顕微鏡のソフトウェアを扱う部署でした。そこで、彼はユーザーとして使用した経験のある「analySIS FIVE」と、その姉妹品に相当する自動解析ソフトウェアの開発製造を担当しました。

現在OSISには、150名ほどのエンジニアが働いています。ジャン・ルイは、産業用顕微鏡ソフトウェア開発チームのトップとして、8名のスタッフと「OLYMPUS Stream」を誕生させました。

「このシステム工業顕微鏡なら、あらゆるお客様のニーズに応えられます」
オリンパスが三位一体型のシステム工業顕微鏡を打ち出した目的とは?
システム工業顕微鏡

システム工業顕微鏡

従来は個々に販売していた、顕微鏡、デジタルカメラ、画像解析ソフトウェアを、今回“システム工業顕微鏡”として提供しようと考えた理由について話を伺うと、「これまでオリンパス製品を使用するお客様も、従来は、顕微鏡は顕微鏡、ソフトウェアはソフトウェアと別々のソリューションだという認識でした。しかし、実際にお客様の声を聞く中で見えてきたのが、オリンパスのこだわりとお客様のニーズが常に一致するわけではない、ということでした。

例えば、オリンパスが光学メーカーとして自信を持って提供している対物レンズには、高度な技術がたくさん詰まっています。そうした対物レンズを使えば、高画質な画像を撮影することがきます。しかし、デジタル化が進む昨今、お客様の目的に応じた高画質のアウトプット画像の提供が求められています。つまり、高画質なアウトプットが対物レンズによって得られることもあれば、ソフトウェアの画像処理技術によって得られることもあるということです。

そこでオリンパスは、お客様が本当に求めるソリューションを提案するには、製品をバラバラに提供するよりも、お客様のニーズに適したハードとソフトを組み合わせて提供する方が望ましいのでは、と考えました。従来通り、高品質の対物レンズを必要とするお客様、ソフトウェアで高画質な出力を得たいと考えるお客様、両タイプのユーザーのニーズに応えるための一つの解が、オリンパスの「システム工業顕微鏡」です。

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